表記の落とし穴。。。(長文です・・・)

天然石や宝石を販売する業者様の中には
安心と信頼性を得るために
「○○協会会員」や「○○資格取得」と言う表記を
掲げている所を多く見かけます。

有名な協会に
ICA(国際色石協会)」という物があるのですが
一見、石の鑑定スペシャリスト集団のように
勘違いしてしまいますね。
しかし、厳密に言うと
ICAは色石の販売促進を目的として設立された団体で
採掘業者・研磨業者・卸し業者等の個人資格者で構成されています。
確かに、天然石に携わる職業の方々なのですが、
此処からが重要な落とし穴。

この協会には小売業や鑑別業に従事している者は加入できないと言う
協会規定があるのです。

つまり、真偽の問われる(正確なデータを必要とする)前の段階の
業者の団体と言う事になります。

ちょっと難しい区別ですが
採掘業者・研磨業者・卸し業者の中でも

「掘り当ててみたけど何の石だか分からない」
「研磨を依頼されたけれど見た目では検討がつかない」
「外国から仕入れたけど本物かどうか分からない」

このような事が実際には多いのです。
もちろん、何十年と言うキャリアをお持ちで
色石には絶対の自信があると言う業者様も多いのですが、
きちんとした機材で検査しないと割り出せない天然石は
以外にも多く存在します。

今回 何故このような記事をご紹介したかと言うと
先日Laviy本人が失敗をしてしまったから(-_-;)

石を仕入れるにあたり、毎回お馴染みの業者様ではなく
新たな境地に飛び込む事も多々あります。
そんな時、○○協会会員等と言う表記は
とても安心感が得られるんですよね。
で、お店で紹介できる価格帯の
綺麗なブラウンダイヤモンド(SIクラスアップ)を見つけたので
早速仕入れてみたところ、
届いたルースの輝きが ちょっと変。。。
確かに内包物等は肉眼では見られないのですが、
ダイヤモンド特有のギラッとした照りが無いのです。
業者様のデータを鵜呑みにするか
自分のカンを信じるかで葛藤しましたが
やはり、お客様には自信の持てる商品を紹介したいので
鑑別依頼に出す事にしました。

結果は「天然ジルコン」。。。

カンが的中だったのです・・・。
直ぐに仕入れ元の業者様に連絡したところ
迅速な対応をして頂けたので
心に蟠りが残る事も無かったのですが、
(アフターケアは とても大事ですよね)
同じような失敗談を増やさない事を願い
長々と記載させていただきました。
皆様もご購入の際には 気をつけてくださいね。(^-^;)