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● 天然石に施される人工処理について



宝飾店で販売されるジュエリーの宝石ルースや
素材として流通している天然石の中には
何かしらの人工処理が施されている物が多くあります。
研磨・カット以外の処理を必要としない天然石もありますが、
全くのナチュラルな宝石は希少性が高く
あまり出回りません。

人工処理には、熱処理、放射線処理、オイル処理、染色などがあります。
  熱処理に使われる方法にオイル処理などがありますが、
このような人工処理は宝石本来の美しさをより引き出したり、
ジュエリーとして身に着ける際、脆さを補い
多少の衝撃に耐えられるように施す目的
で行われ、
GIA(米国に本拠を持つ宝石学の研究・教育機関・ダイアモンドの
国際的グレーディング基準を持つ)でも認められている一般的な処理方法です。

例えば、古くから人との深い歴史をもつエメラルドは
現代の様な科学的エンハンスメントが進歩する2000年以上も前から
美しさや耐久性を保持する為に、オイル浸透技術を持っていたと言われています。
また、サファイアの加熱による色の補正は、
石中に元々含まれている着色色素の酸化チタンを
加熱で溶かし出し、本来持つはずだった深みのある色合いにしています。
(このような処理を専門用語で内部拡散処理と言います。)

上記に挙げた例のように、自然では旨くできなかったことを
人間が手助けし、美的価値を高める方法をエンハンスメントと言い、
変えられた色は永遠に続きます。 



● エンハンスメントとトリートメント



混同されやすい「エンハンスメント」と「トリートメント」について、
様々な定義や表現がありますが、
一般的に、天然石本来の成分を変えることなく
美しさを引き出す為に施された処理をエンハンスメント、
本来持っている成分を無視して着色、熱処理、コーティング、
ブリーチングなどの処理を施した物をトリートメントとして
大まかに区別しているようです。

・アクアマリンやトパーズなどの加熱による改良⇒エンハンスメント
・ミスティックトパーズや鮮やかな翡翠などのコーティング・着色処理⇒トリートメント

これらは、天然石を基に改良された物ですので
鑑別書にはハッキリと明記されます。



● 合成石と模造石



科学の発達により天然石の代替として開発された
いわゆる”ニセモノ”です。

合成石とは、天然石の成分を人工的に複製させて育てた物で、
自然が育んだ石ではありません。
物理的・化学式的には かなり天然石に近い構造を作れるため、
設備の整っていない鑑識機関で鑑別をしてもらうと
”本物”として結果が出てしまうことも・・・要注意です!

模造石とは、本物の天然石の上辺的要素(簡単に言うと見た目や質感)を
真似て作られたイミテーションです。
ターコイズの粉末をプレスして作られたハウライトターコイズや
オパールの遊色を目立たせる為に、プラスチックや違う鉱物・ガラスなどを
人工的に張り合わせたダブレット等も、模造石に含まれます。

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